失敗を恐れず、失敗から学び、次に活かす

めっきという作業は様々な薬品に製品を浸漬していきます。

アルカリ、酸、めっき液と工程毎にしっかりと処理なされているかというのは都度確認が必要になります。液の状態(温度、濃度、劣化具合など)、電気の流し方も考慮すると確認項目はたくさんあります。

 

当社に持ち込まれる製品の多くは多品種少量品であるため、製品の材質/形状も様々です。よく失敗する時に聞く言葉として、「言われた通りにやってるのですが・・・」という内容です。こうおっしゃる方の大半は、工程毎の確認を怠っています。

 

一つ例を挙げるとすれば、めっき前の「水濡れ性チェック」は前処理がきちんとなされているか必ず実施しなければなりません。

水と油は分離する性質なのでは油がついている製品というのは水がはじいてしまいます。「水がはじく」この状態でめっきをしても、外観/密着不良が生まれるだけです。

良好なめっきには「製品油を完全に除去すること」が必要不可欠です。

 

一番大事なのは処理がきちんとなされているか判断できる「確かな目、判断力」を養う事です。

これは、めっき限らず全ての職種においても同様の事と思います。

 

「確かな目、判断力」を養うために、「失敗を恐れず、失敗から学び、次に活かす」ことを日々心掛けたいものです。