無電解ニッケルめっき
とは?

精度バツグン!

  • 凹凸に関係なく、均一なめっき膜厚を実現
    ※ 電気めっきには無い特性です。

優れた耐食性!

  • あらゆる分野でオールマイティに活躍

当社の対応分野:印刷、産業機械、半導体精密機器 他

+αで皮膜自体に
様々な特色、機能
めっきとして応用!

  • +熱処理で硬質クロムめっき並みの硬さに
  • +PTFE含有で滑り性、撥水性付与
<ちょっと気になる無電解Niめっきと
電気Niめっきの比較表>
無電解Niめっき 電気Niめっき
組成 Ni=87~99wt.%
(Ni-P合金となる)
Ni=99.5~99.9wt.%
(ほぼ純Ni)
組織 非晶質~微結晶質 微結晶質
密度 7.6~8.8g/cm3 8.9g/cm3
硬さHv
(ビッカース硬度)
550~600(析出状態)
800~1000(熱処理時)
400~500
(添加剤で異なる)
磁場中での
磁気特性
非磁性~強磁性 強磁性
はんだ付け性 良好なものもある
(お問合せ下さい)
浴種により異なる
(硫黄含有率の影響有)
耐食性
(塩水噴霧)
電気Niより良好 劣る
均一析出性 電気Niより良好 劣る
析出速度 15μm/hr 数十μm/hr
浴温 90℃ 55~60℃
不導体へのめっき 不可

※上記データは当社使用薬品メーカーによる参考資料です。

当社の無電解ニッケル
めっきの一押しポイント!

工程間でエアーブロー、
止まり穴からのシミ・錆を抑制

当社の無電解ニッケルめっきは、止まり穴までめっきがつきまわるよう工程間ごとにエアーブローを行います。お客様の製品は、酸やアルカリなど様々な処理液に浸漬される事になりますが、この処理液が止まり穴からしっかりと洗浄される事がめっきつきまわりを向上させ錆抑制につながります。製品形状上、止まり穴にめっきする事が難しい場合はご連絡し了承の上めっきを行っております。

ダブル・トリプルの柔軟な前処理
で強固な酸化スケールを除去

当社の無電解ニッケルめっきは、良好なめっき密着が得られるよう電解洗浄と超音波洗浄と酸洗いを併用し、各種スケール痕を適切に処置いたします。製品の程度により、ダブル・トリプルの前処理を行い母材との密着性の良いめっきを提供致します。
酸化スケールが厳しい場合は、手磨きや研磨ツールを用いて物理的に除去する場合もございます。

適切な前処理と触媒付与。
SUS、アルミ、銅合金への
無電解ニッケルめっき

当社の無電解ニッケルめっきは、鉄以外にもSUS、アルミ、銅合金へ処理可能です。これらへのめっきは前処理が通常と異なり適切な処理をほどこさないと良好なめっき外観/密着性は得られません。 また、鉄とは違い通常の前処理では無電解めっき皮膜が成長しないため電気作用を用いるか触媒を付与する必要があります。当社では材質、製品形状に合わせ触媒付与の方法を変えております。新材料については試作評価を行い量産化します。

主要製品の工程フロー

ご依頼に際して

・めっき発注に関わる基本的な内容は以下URL(全鍍連HP)を御参照ください。
https://zentoren.or.jp/top/info/hattyuu.html

無電解ニッケルめっきはあらゆる材質に耐食性の高いめっき皮膜を付与する事ができます。但し、同じニッケルでも電気ニッケルめっきから得られる皮膜とは似て非なる物性でございます。見積もりの際は綿密に打ち合わせを行い、めっき特性をご理解の上、納品後にトラブルが無いようお願い申し上げます。

無電解ニッケルめっきに関するよくある質問

めっき膜厚の指定はできますか?
当社の標準膜厚は5μmに設定しておりますが、5μm以下の薄めっきや20~30μmといった膜厚指定製品に柔軟に対応しております。厚めっきは50μmまで実施した事がございます。なんなりとお申し付けください。
無電解ニッケルめっき皮膜の硬度を上げたいです。熱処理はできますか?
当社では週に2回、火曜日と木曜日にベーキング処理(300℃1H)を実施しております。個別での対応は現在行っておらず上記曜日以外における緊急対応等は別途料金にて承ります。
鋳物へのめっき対応は行っていますか?
特に問題ございませんが、鋳物への薄めっきは素材巣穴が影響した黄染み(変色)が懸念されるため10μm以上のめっき厚さを推奨しております。