段取り八分仕上げ二分

お疲れ様です。表題についてですが、

1.料理でいうところの「段取り⇒下味つけ、野菜を切る」、「仕上げ⇒焼く、煮込む、盛り付ける」

2.ドラゴンクエストでいうところの「段取り⇒レベル上げ」、「仕上げ⇒ボスを倒す」

解釈が間違えてたら恥ずかしい限りですが、何事も段取りが大事ですよって事が分かると思います。

 

めっき工程には、引っ掛けという工程があります。文字通り製品を治具に引っ掛ける事です。以下写真のような↓

電気の流れ方、仕掛ける数量など、製品形状/めっき種に合わせて治具を選定します。

治具の選定次第では、求められている品質に不具合が出たり生産性が悪かったりと、一番最初に現場で覚える工程ですが品質を左右する重要な工程ともなります。

段取り八分とはよく言ったもので、適切な引っ掛けがなされていなければめっき工程に移行できないわけです。

現場で品物がいっぱいある状態であれば「まずは引っ掛ける(段取りする)」事です。私たちの仕事は、お客様の製品にめっきという付加価値をつけて商売しているのだから、品物がある状態にも関わらずめっき槽(商売道具)が動いていない時間があるのはうまく段取りが出来ていない事になります。

では、めっき槽を埋めるためにはどうすれば良いのか・・・。

めっき業者は”ものづくりの最終走者”であり、常に短納期対応を求められます。それゆえに現場は「納期、納期」と考えている内にだんだんと効率が悪くなっている場合があります。

現場は納期遵守するために納期が迫っている品物を優先するのはもちろんです。一方で、納期に囚われてその場の対応となるよりも、各人が1手2手先を読んで行動し、めっき槽が空いている隙もなく段取りよく処理する事を続ければ納期管理はおのずとついてくるはずと僕は思います。

多品種小ロット生産に対応する弊社ならではの悩みかとは思いますが、ITを駆使したり情報共有の伝達スピードを上げたり、適切な人員配置も含めて限られた資源で出来るうる施策に取り組んで意識して改善していこうと考えています。

過去、今、未来の自分を思い描いて行動できる人は仕事において成長すると思います。日々積み重ねで改善/試行錯誤するのが仕事であり、「おもしろおかしく」するのは自分次第です。毎日ただ単調に仕事をこなすのではなく、自分なりにちょっとずつ変化や工夫を加えるのは「気づき」を得るためにも必要な事と思います。

私もいつの間にかアラフォーとなりましたが、心はいつまでも若々しくチャレンジ精神旺盛のまま日々過ごしたいものと思います。