当社では遠方のお客様への製品輸送は顧客指定の運送業者を使用します。
(基本的には送られてきた業者を使用して送り返すようなイメージ)
遠方の取引も多い中、たまーにあるのが輸送中における打痕傷トラブルです。
この度、弊社では運送トラブルによる剥離再処理作業を行っております。
顧客で開梱した際に角部が潰れてめっきした皮膜が剥がれてしまっているとの事でした。
写真を見て絶句・・・。
叩き落とした?ぶん投げてるの?
どうすればこのような傷打痕がつくのか。明らかに「落としてるよね?」と言えるような傷打痕・・・。
WEB問い合わせからの新規顧客案件で内容が内容だけに細心の注意を払ってめっきした製品。なぜこのタイミングでやってくれるのか。
出荷検査/梱包状況を調査しても当社に非はなく、輸送中の傷打痕である事は間違いありません。
剥離再めっきはめっき種や材質によってはめっきするよりも何倍も時間がかかり素材を痛めてしまう恐れもあります。
今回は比較的大きいサイズの真鍮製品に「無電解ニッケルめっき」でしたので絶対失敗したくはない案件でした。真鍮は剥離液の劣化も早く、なによりも素材が荒れやすいからです。
状況的に難しい判断ですが、剥離再めっき代は正当に請求しようと思います。その費用については顧客が運搬業者へ請求してくださいと依頼しました。
このようなトラブルは稀ですので対処法がよく分かりませんでしたが、各運搬業者は輸送トラブルの際30万円程度の保証があるとの事です。
剥離めっき代は微々たる額ですが、製品としての価値は確実に下がっているし、製品外観が明らかに損なってしまっているのでエンドユーザーの意向によっては再製作になる可能性があります。
なによりも・・・、WEBを介し遠方から当社に発注してくれた企業様に対して初回からこの対応・・・。
「失った信用まで保証してくれるんかい?」と言いたい。
盆休み中の輸送でしたが、ネットで「○○、輸送トラブル」などと調べると盆暮れ正月は宅配量も多くひどい扱いをする事があるそうですね。
我々が出来る事はぶん投げられても傷打痕がつかないように梱包するだけなのか・・・。リスクを減らすにも限度ってものがある。
どことは言わないが、決まってあの会社のトラブルが多い事も確か。今回の顧客への誠実な対応を求めていこうと思います。
以上、クレーマー鈴木でした。