お疲れ様です。ここ1週間、黒皮製品にまみれている鈴木です。
黒皮とは、高温下による製品加工の際に生成する金属酸化物で製品が黒く覆われている状態を指します。
金属酸化物(酸化被膜)=朽ちない錆のものすごいバージョンと想像してください。
めっきにおける酸化被膜は密着性を阻害します。ゆえに黒皮を強塩酸で剥がして上げないと良いめっきができません。製品の程度にもよりますが、塩酸につけるだけでは黒皮が残る可能性があるので超音波をかけるのですが、最終的にはスコッチブライトで物理的にこすってあげないといけません。⇒これがTHEめっき屋のお仕事・・・。
黒皮を一生懸命こすって、こすった分だけめっき技能を上げるものと言っても過言ではありません・・・(笑)。
久しぶりに黒皮まみれになったのですごく疲れました。でも良いめっきをあげるためには致し方ない事です。
今回は、研磨指示が無かったため上記対応になりましたが、弊社では板物であれば黒皮を剥いた後エンドレス研磨で表面を綺麗にする事も可能です。スコッチブライトでこすっただけの仕上がりとは雲泥の差ですのでお試しください。(加工賃は上がりますよ!)
明日(土曜日)もワイ・エム・シーは稼働しています!是非よろしくお願いいたします。