最近の現場動向ですが、ニッケル系の剥離再めっき依頼が増加傾向です。他社由来のもので、仕様違いによるものでしょうか。綺麗にめっきがなされているだけに「もったいないなぁ」と思います。
海外で施工されためっきの剥離再処理もよくある内容です。こちらについては、良くないものは本当に良くないですね。
剥離については材質とめっき種が非常に重要となってきます。酸や電解ですぐ剥離できるようなクロム/亜鉛系のめっきは比較的難易度も簡単です。一方ニッケルめっきの剥離は、強アルカリやシアン等の毒物を使用するため薬品コストも高く薄めっきであれど剥離時間は比較的長い時間を要するため作業/環境負担はかなり大きいです。
当社の意向としてニッケル系の剥離再めっき依頼については、当社で施工されたものについては責任を持って対応させて頂いておりますが、他社様で施工されたものについてはこれまでの取引状況を加味してサービス対応しております。基本的な筋として、施工した業者で誠意を持って対応すべきものと考えております。よほどの理由が無い限りスポット(その時限り)での対応は致しかねますので、予めご了承ください。
現在、県内/隣県の同業他社様廃業に伴いニッケルめっきにおいて年間を通して多くの引き合いを受けております。製品の処理に際して、手の平サイズのものであれば問題はありませんが、剥離再めっき品/品数があるもの/サイズが大きいものについて納期に余裕が無い場合は事前に調整頂きたくお願いいたします。
以上、最近の現場動向でした。