変更点管理

ISOの要求事項8.5.6「 変更の管理」では以下のように記載されています。

『組織は,製造又はサービス提供に関する変更を,要求事項への継続的な適合を確実にするために必要な程度まで,レビューし,管理しなければならない。』

日々の現場作業において変化を加えて品質が大きく良くなる場合もあります。

逆もしかりです。

大事なのはその変化点が品質その他諸々どのような影響があるのかリスク管理する事だと思います。

 

変更点を管理する時に大事なのは大きく分けて4つ。

Man,Machine設備,Material材料,Method方法です。4M変更などとよく聞くかもしれません。

 

例えば、設備を脇にちょっとずらすなどの些細な変更が重大な不適合に繋がったりもします。

(⇒レイアウト変更時にめっき槽にゴミ異物が混入してしまい製品仕上がり時にザラが発生した・・・など)

 

当社の変更事例としてよくあるのが「材質の変更」や「接点箇所の変更」です。

上記内容について顧客は変更点管理していても当社に知らされておらず不具合発生に繋がってしまった過去事例が少なからずございます。

目まぐるしく変化する状況において変更管理はものすごく億劫ですが、情報が共有されないと言うのは社内外共に不具合に発展するリスクが潜んでおり危険だと思います。

 

「先月まで良いものが出来ていたのに今月に入って急に不具合が出るようになった・・・」

よく聞く話でございます。

遡ってみると必ず些細な事ながらも変更している点があります。その些細な変更点を見つけ管理項目として見直す事が技術向上に繋がったりも致します。

めっきは特殊工程ですので目に見えない部分がたくさんあります。見えない部分だからこそ変更点管理が特に重要になるのだと思います。

現場では日常的に点検作業や浴管理を行っていますが、普段と違う音がする・焦げくさい・色が違うなど「いつもと違う」と5感をフル活用する事も未然にトラブルを防止するためには必要な事だと思います。

 

当社の製品サービスは顧客製品あってのものですから、要求事項を満足する工程を組むにあたり顧客との打ち合わせは重要です。

社内外ともに些細な事でも密にコミュニケーションをとって良いモノづくりをしていきたいと考えております。