当社のよくある質問⑦「フラッシュめっき」について

当社のよくある質問についてブログにてご紹介しております。

今回は、「フラッシュめっき」についてです。質問は以下の通りです。

 

Q.硬質クロムめっき(ハードクロム)のフラッシュめっきとは何ですか?

A.前回のよくある質問でも少し触れましたが、端的に言えば「色がつく程度の薄いめっき」「膜厚1~2μm狙いのめっき」の事を指します。当社ではフラッシュ指定であれば短時間(5~10分)で「ズバッ!」っとめっきしております。(※低温黒色クロムめっきは1~2μm程度の膜厚を40分~1時間かけて処理します。こちらはめっきの特性でありフラッシュとはまた違った意味合いとなります。)

フラッシュめっきのコストメリットやリードタイムについても聞かれる事があります。

貴金属めっきであれば通常膜厚からフラッシュに仕様変更する事で費用削減する事は可能かもしれませんが、ニッケルやクロムなどの一般的なめっき種では大きなコストメリットは望めないと思います。

リードタイムについては通常のめっき(5μm)よりもめっき時間が短縮される分だけ早く処理が終わりますが、フラッシュであれ厚付けであれ治具取付および前処理工程は同じなのでそこまで大きな違いがあるわけではありません。但し、硬質クロムめっき(ハードクロム)のフラッシュであればバリ取りやバフ工程が必要なくなりますのでリードタイム短縮につながるかと思います。詳しくはお問合せ下さい。

 

めっき膜厚に関連した内容で、

「無電解ニッケルめっきは10μm以上つくんですか?」という質問も最近ございました。

無電解ニッケルめっきの厚付けはピット痕やザラに注意する必要がありますが、当社では中~高リンタイプの無電解ニッケルめっきにて10μmはもちろん20~30μmは日常的に処理を行っております。無電解ニッケルのタイプによっても回答が異なる質問ですが、一般的なものであるなら答えは可でございます。

当社の無電解ニッケルめっきは1時間あたり15μm析出で設定しているため、20~30μmの厚付けは1時間20分~2時間槽を占有します。厚付け品は上手にスケジューリングしないと他製品の生産量に影響しますが、当社ではめっき処理時間と処理の組み合わせを手作業で柔軟に操作できますので、膜厚指定品においても多品種小ロットはもちろん量産品でも短納期で対応できます。

無電解に関連して、PTFE含有無電解ニッケルめっきで厚付けが必要な場合は、「通常の無電解ニッケルめっき~~μm+PTFE含有無電解ニッケルめっき~5μm」といった形がメーカー推奨となっております。

鉄上の無電解ニッケルめっき膜厚については、精度高く測定できる装置を所有していますのでご希望の際は見積もり時にお伝えください。

 

アルマイト膜厚についても最近指定を受ける事が多くございます。

こちらについては注意点ございまして、当社の黒アルマイトはある程度膜厚がないと黒味が薄く青っぽく仕上がりますのであらかじめご了承ください。

当社の仕様では20±5μm(マイクロで片肉5~8μm程度)程度つけると染色具合が良好なようです。

アルマイト前加工寸法についてもご相談頂く事ございますが、材質/表面の粗さや状態によって膜厚生成スピードは変わってくるようです。同じ5052製品であっても形状や加工先が違えば全てが同じように仕上がるわけではありませんので、「痺れるような仕様/ものすごい精度品」に限っては実際に試作して確認する事を推奨します。当社としてもお客様と密に打ち合わせを行い、技術研鑽させて頂ければと考えております。

 

1月も最後の週でございますが、にわかに現場が活気づいてきたような気がします。

まだまだ先が未だ見えない状況ですが、少しずつ良くなっている気配はします。ポジティブに頑張っていきましょう。

よろしくお願いします!

 

処理対応品目についてはこちらからご参照ください。

トラブルからの「神対応」

今日は朝からトラブルがありました。エアコンプレッサーがうんともすんとも動かないとです。

一見何もめっき生産に関係ないかと思いますが、エアーを圧縮するこの装置が動かないとめっき後の製品水滴をエアガンで吹き飛ばす事ができません。このトラブルにより3系統のラインが影響を受けて、忙しいにも関わらず生産に制限がかかりました。

即時の復旧が必要な緊急性のあるトラブルだったのです。以下、復旧までの時系列。

7:50 トラブル発見

8:00 自社トラブル対応、原因分からず

8:15  協力会社に相談

9:00 協力会社到着、点検/備品手配

10:00  復旧

今回のトラブルは生産が制限されるもので非常に焦りを感じましたが、協力会社の迅速な対応のおかげで当社顧客への納期遅延もなくいつも通りの生産が出来ました。専門外であるにも関わらず幅広い知識を持ってらっしゃる会社なのでダメ元で相談させて頂きましたが、その迅速な対応はまさしく「神対応」でした。

長年のお付き合いをさせて頂いておりますが、トラブル時はいつもすぐに駆け付けて頂き復旧に尽力して頂けます。こういった協力会社のおかげで弊社は安定した生産ができるのだなとシミジミ思いました。

薬品資材や治具/電気/排水処理/機械設備など当社を取り巻く協力会社はたくさんありますが、どの会社が欠けても当社の事業は安定して継続できません。今後も良い関係を構築していきたいなぁと思う次第です。

そして、YMCも今回のような「神対応」で顧客が感動するような仕事をしていきたい・・・!

そう感じるトラブル復旧後の鈴木でした。

 

ホームランよりアベレージヒッター

「いいものをつくる」

ものづくりに従事する誰もが思っている事ではないでしょうか。

当社でも「顧客満足度を最優先にする」という品質方針のもと日々品質向上に努めており、機械による自動ラインでは対応難な製品を多く手掛けております。

品質/納期の上では、アベレージヒッターのようにコツコツと安定した成績を積み上げる事が顧客の信頼に繋がると考えますが、当社の技術レベルを持ってして「ホームランを打ち続けなければならない」めっき製品も一定数あり、いかにリスクを下げて要求品質内に収めれるか試行錯誤の日々です。

不適合に関しては対策を講じてすぐ結果が出る事もありますし、一時的に結果が出てまた失敗を繰り返す事もございます。その失敗も許容できるものかできないものか・・・、その中で法律/条令を順守して生産性だったり収益性も鑑みなくてはいけません。

トヨタさんの教えで、「三現主義」という教えがあります。

・現場

・現物

・現実

自分が不適合と向き合う際にしっくりきた考え方なので参考にさせてもらってます。

現場と現実を見ずに現物だけで白黒を判断してしまいがちなので、3つの現のバランスを大事にして良品が生まれる環境づくりを会社一丸となって目指していきたいと思います。

YMCでは、品質への取り組みは着実に浸透しておりますが、まだまだ改善/進化の途中です。「環境に適応する/変化し続ける」事が「いいものをつくる」ために重要と思います。「あきらめたら試合終了だよ」と心の中の安西先生に鼓舞してもらい頑張ろうと思います。

今後も顧客満足度を最優先に考え、より良いめっきサービスを提供できるよう精進して参りたいと思います。

よろしくお願いします!

剥離再めっき依頼について

最近の現場動向ですが、ニッケル系の剥離再めっき依頼が増加傾向です。他社由来のもので、仕様違いによるものでしょうか。綺麗にめっきがなされているだけに「もったいないなぁ」と思います。

海外で施工されためっきの剥離再処理もよくある内容です。こちらについては、良くないものは本当に良くないですね。

剥離については材質とめっき種が非常に重要となってきます。酸や電解ですぐ剥離できるようなクロム/亜鉛系のめっきは比較的難易度も簡単です。一方ニッケルめっきの剥離は、強アルカリやシアン等の毒物を使用するため薬品コストも高く薄めっきであれど剥離時間は比較的長い時間を要するため作業/環境負担はかなり大きいです。

当社の意向としてニッケル系の剥離再めっき依頼については、当社で施工されたものについては責任を持って対応させて頂いておりますが、他社様で施工されたものについてはこれまでの取引状況を加味してサービス対応しております。基本的な筋として、施工した業者で誠意を持って対応すべきものと考えております。よほどの理由が無い限りスポット(その時限り)での対応は致しかねますので、予めご了承ください。

現在、県内/隣県の同業他社様廃業に伴いニッケルめっきにおいて年間を通して多くの引き合いを受けております。製品の処理に際して、手の平サイズのものであれば問題はありませんが、剥離再めっき品/品数があるもの/サイズが大きいものについて納期に余裕が無い場合は事前に調整頂きたくお願いいたします。

 

以上、最近の現場動向でした。

 

 

 

 

 

タブレットが納品されました。

本日は、導入計画していたタブレット8台の納品日でした。

今回のタブレットは、山形市のオンラインスキルアップ補助金を活用しての導入となります。採択頂きありがとうございます。

導入機種はサムスン電子のアクティブプロという機種です。

専務のスマホが以前ギャラクシーだった事もあり、写真の鮮明さとタッチペンでの編集が大変滑らかで好感を持っていました。

タブレットの耐用についてもMILスペックに適合した防塵防水性を兼ね備えており、めっき現場においても問題無く使用出来る事と思います。なんと言ってもカメラの画素数が1300万画素あるのは驚きです。タッチペンも最初から付属されているので現場でも直感的かつ容易に写真編集や文書作成ができそうです。別売りのキーボードを取り付ければノートPCっぽくも扱えるので担当のスキルに応じて購入検討する事ができます。

ワイエムシーでは、既存のタブレット4台と+新たに導入する8台で計12台での現場タブレット運用になり、ほぼほぼ現場作業者1人1台の支給となります。これまでよりも更に円滑に部門間の情報伝達/共有に努めて参りたいと思います。

コロナ禍の中、新たな取り組みとしてリモートワーク/工場見学/リクルートへの活用も予定しております。日頃は黙々と製品に向き合う事の多いYMCのお仕事ですが、より現場サイドからフレッシュな情報発信ができるようにしていきたいと思います。

日進月歩、ただ単調な毎日を過ごすのではなく心躍りワクワクするような現場づくりをしていきたいものです。

タブレット利用に関連して生産管理システムについても国のIT補助金を申請しております。こちらは最初の申請が不採択だったので今回ブラッシュアップした内容を申請しています。過去に2回挑戦して2回とも不採択だったので難しさを感じております。当社では、多品種小ロット向けに一品一葉の管理をしているので製造指示に使用するペーパー使用量が半端ではありません。それに伴い製品トレーサビリティへの対応も検索に多くの時間を要します。この部分へのIT利用で現在よりも少し前進する形で現場負担を少しでも解消出来ればよいと考えております。イメージとして、「製造指示におけるペーパー管理100%⇒ペーパー管理60%/電子管理40%」です。劇的な変化を望むと現場サイドが嫌になるので少しずつ改善を試みたいと考えています。

タブレット導入は便利になる反面、台数が増える=管理も増えると言う事。

管理要領を策定/初期設定にも時間がかかるので、実際の現場投入は来週半ばとなるでしょうか。

現場では慌ただしいこともたくさんあります。鉄の塊をディスプレイに落とさないように・・・。気を付けていきましょう。

 

今週のワイエムシーは土曜日まで稼働しております!

よろしくお願いします!

新たなお仕事

年明け/週明けの日本海側の雪・・・、ものすごいですね。皆様、雪かきご苦労様です。

新潟上越の知り合いのめっき屋さんでは雪かきで営業復旧見込みが木曜日だそうです。

https://www.instagram.com/p/CJ7OZpaptnd/?utm_source=ig_web_copy_link

(勝手に山形のめっき屋のブログに載せてます!)

山形市では過去2年雪が少なかったので今年は多く感じますが、各地の豪雪ぶりを見てみると確実に甘ったれてましたね。新年何事もなく営業出来る事に感謝しなくてはならないと思っている次第です。

新年あけて少しずつ現場が慌ただしくなってきた今日この頃のYMCですが、本日関東の新規顧客から新たなお仕事を頂きました。少し特殊な内容のお仕事で5社ほどサンプル試作をした中でうまくできるめっき屋が無かったとの事でした。それを聞いて燃えてしまうのがYMCなんでしょうかね。話と図面を見ただけでもしびれるような内容で、恐らく人の目に触れる大事な部分へのめっきで少しのシミムラも許されません。非常にシビアな品質要求ではありましたが、弊社の処理サンプルがエンドユーザー様でGOサインが下りたらしく正式発注を頂く事になりました。量産する中で失敗も出るかと思いますが、問題点はお客様と密に連絡を取り合い改善しながら取り組んでいきたいと思います。こちらのお客様は、一昨年の商談会(岩手)で初めてお話しさせて頂きまして、航空宇宙の展示会でもブースが対面だったりと少なからず接点がありました。コロナ禍以前の商談会や展示会への取り組みが着実に仕事に繋がっていて嬉しい限りです。

お取引が円滑に進むよう頑張っていきたいと思いますので、どうぞ末長いお付き合いをよろしくお願いいたします。

上記案件の他にも新たなお仕事の引き合いを数件頂いておりますが、首都圏で緊急事態宣言発令している通り、地方においても準ずる事仕方なしかとも思います。コロナ感染防止のためにも工場見学を含む打ち合わせ内容について事前調整させて頂けますようよろしくお願いいたします。

当社では工場見学や打ち合わせに際し、ZOOMなどウェブでの対応もしておりますのでどうぞお問合せ下さい。

状況に合わせて柔軟に対応して参りますのでよろしくお願いいたします。

当社のよくある質問⑥ 「摩耗部のめっき修理」について

当社のよくある質問についてブログにてご紹介しております。

今回は、「摩耗部のめっき修理」についてです。

世の中にはよく観察すると摩耗するポイントというものが沢山あります。

例えば、建設現場でよく見かけるショベルやクレーンはシャフト(細長い銀色の棒)を伸ばしたり縮ませたりして操作しています。この駆動部分は、何年も使用していると必ずこすれて消耗し安全上支障をきたします。消耗の具合は、擦り合わさる「材質」が重要なファクターとなります。なぜめっき屋であるYMCがこんな話をするかと言うと、摩耗するポイント(主に丸物製品)には当社が最も得意とする硬質クロムめっき(ハードクロムめっき)が必ずといっていいほど施してあるからです。硬質クロムめっきとは名前の通り、非常に「硬い」皮膜となり、ニッケルめっきのおよそ倍の硬さで製品を摩耗から保護します。乾式手法であるDLCコーティング等と比べるとその硬さは見劣りしますが、量産性の良い湿式によるめっき手法で①安価に生産/②硬い皮膜を得れる/③再生できるという点ではエコであり優れた処理となるのではないでしょうか。

今回の質問は以下の通りです。

Q.写真製品(図面無し/現品のみ)をハードクロムめっきで修正できますか?見積もりも併せてお願いします。

A.もの(サイズや形状)によりますが、基本的には修復可能です。基本工程は以下の通りです。

①現状のめっき剥離(機械又は化学的に剥離します)

②修復(材料の目立った打痕やキズは、機械加工やバフ研磨で目立たなくします)

③前研磨(表層に残すめっき膜厚分と希望寸法公差を考慮して前研磨します)

④ハードクロムめっき(狙い膜厚に応じて臨機応変にめっきします)

⑤後研磨(要求粗さ/寸法公差に応じてバフ又は円筒研磨で後研磨します)

傷打痕が深い/振れ幅が大きいものについてはなりに仕上げる事は可能ですが、プレス機器や溶接を駆使しての修復は当社単体では対応できません。新品同等をお求めの場合はご期待に添えない場合がございますのであらかじめご了承ください。修正品における見積もりについては、サイズを教えて頂ければある程度算出しますが、実際の請求については現品を確認してから別途協議とさせて頂いております。これは現品に振れがあったり、センター穴が欠損していたり見積もり時には分からないような不具合が多々ある可能性が高いからです。上記ご確認の上、修正品のご依頼は見積もり額~倍程度のご予算をお考え下さい。

硬質クロムめっきは他のめっき種とは少々趣が違い、つきまわりが悪く高電流を要します。上手に処理するには、適切な浴量と極比のバランスを勘案しなくてはなりません。当社は多能工化を推進しているので逆向した事を言ってしまいますが、マニュアル化が非常に難儀であり職人による勘や経験が生きる分野かと思います。簡単には習得できない技術に50年取り組んできたからこそ優位性があり、YMCが長年にわたって選ばれる一つの理由だと考えております。

生産設備としても大小4つの硬質クロムめっき槽を有しており、製品の特性に応じた槽を選定する事が可能で、フラッシュめっき(うす付けめっき)から100μm以上の厚付けめっき、他めっきとのコラボ、円筒研磨やバフ研磨を複合すれば多種多様なラインナップを抱えており、顧客要求に則した対応が可能です。

別件、

似たような処理で装飾クロムめっき(銅₋ニッケル‐クロムめっきorダブルニッケル‐クロムめっき※当社は前者工程を採用)がございますが、硬質クロムめっきとは要求される品質も処理工程も大きく異なります。こちらは文字通り装飾的な意味合いで施されるめっきであり、最終表面のクロムめっきは0.1~0.5μm程度しかついておりません。

また、当社に寄せられたご相談内容において、他社様でめっきされた製品において図面指示とは異なるめっきが納品されているケースがあるようです。製品安全上の観点からも図面指示に無い代替えめっきを行う場合、その機能についてエンドユーザー様と打ち合わせを行う事を推奨いたします。

(例:同じニッケルめっきでも電気めっきと無電解めっきでは得られる皮膜特性/機能性は違ってきます)

めっきに関しご不明な点がございましたら是非ワイ・エム・シーまでお問合せ下さい。

以上、当社のよくある質問⑥「摩耗部のめっき修理」についてでした。

新年明けましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

2021年も有限会社ワイ・エム・シーをよろしくお願いいたします。

今年の干支はうし年です。うしに倣いまして、YMCも焦らず一歩ずつ着実に前へと進めるよう頑張ってまいりたいと思います。特にITの活用については世代間の捉え方も違いますので焦らずじっくりと浸透していけばいいなぁと思います。

昨年は、タブレット4台+PC3台にLINEWORKSを導入し、電子ファイルソフト(複合機)をデータ連携する事で情報共有・伝達の部分で改善する事ができました。タブレットの有効性は確かめられたので、新年早々現場タブレット8台を増台したいと考えております。一歩一歩ではありますが、IT利用の可能性を少しずつ拡大してめっきサービスの更なる強化に努めていきたいと思います。

顧客要求品質を達成する従業員の作業スキル(めっきの質や仕事への取組み)にもこだわっていきたいと考えております。

現在ワイ・エム・シーでは、めっき作業従事者は12名おりますが、その中でめっき技能検定の合格者内訳は以下の通りとなっております。

1.めっき技能検定1級・・・1名

2.   〃   2級・・・4名

半数に近い作業者が技能資格を取得していますが、「とってからが本番」みたいなとこもあり、2級を取得してはじめてめっきのプロフェッショナルとして成長していく土台ができる感じです。義務教育の理科が一番苦手であった私が言う事ではありませんが、めっきは化学の応用なので仕事として取り組むには少なからず勉強が必要となります。めっきで飯を食っている以上、理科の勉強は避けて通れません。元素記号など暗号のようでとっつきにくいのですが少しずつ覚えていくしかないでしょう!去年はコロナ禍において技能検定に取り組む事ができませんでした。もしかしたら2021年も参加は出来ないかもしれませんが、社内で学べる事もたくさんありますのでモチベーションを高く維持しながらスキルアップにも取り組んでいきたいと思います!

会社行事としても去年は一切の季節行事が取りやめとなりました。コロナにより、仕事外でのコミュニケーションが難しい一年となってしまいましたが、2021年は期を見てなにかしらの会社行事ができればいいなぁと思います。

新年あけて新たな気持ちでまた1年頑張っていこうと思います!よろしくお願いします!

年内ラストスパート(仕事納めは29日となります)

コロナが猛威をふるった2020年も残すところ4日間となりました。

コロナ禍の中テレワークが一般的になり、中小においても否応なくIT化の波が押し寄せ、ビジネスの構造的に大きな変革があった年だったかと思います。これについては良い面悪い面あるかと思いますが、出来るだけポジティブに捉えて仕事に取り組んでいきたいと考えています。

2020年のワイ・エム・シーにおいてもコロナ禍での営業は難しい部分がありましたが、凹んだ部分があったとしても必ず需要がある分野はあるので力を注いでいきたいと考えております。同業者では銅めっきと銀イオンコーティングで「抗菌マスクケース」を販売しており、大盛況のようでした。確かにマスクを外す時はその置き所が気になりますのでケースがあれば便利ですものね。

こっそり買ってみて、当ブログで使い心地を紹介してみますか・・・。

未だコロナは収束しませんが、会社としては変わらず感染対策を講じていきたいと思います。

当社は12月29日の午前中まで営業していますが、めっきラインの一部を除いては年末恒例の大掃除をしております。

緊急対応品については、別途お問合せ下さい。

ワイ・エム・シーの年明け営業は5日からとなっております。年明けは設備の安全確認・御祈祷などから始め順次めっきラインを動かしていく予定です。年末年始にすんばらしい寒波が来ているらしいので配管が凍る恐れがあります。しっかりと水抜き対応して仕事はじめが配管繋ぎからにならないようにしたいものです。

 

本年もたくさんの製品にめっきをさせて頂き、誠にありがとうございました!

「YMCにめっきを出して良かった!」と思われるよう従業員一同誠心誠意でお応えし、更なるサービスを拡充していきたいと思います。

今後ともワイ・エム・シーをよろしくお願いいたします!

当社のよくある質問⑤「納期(リードタイム)」について

当社のよくある質問についてブログにてご紹介しております。

今回は、「納期(リードタイム)」についてです。

一般的にめっきは部品製作の最終工程となるので、その納期についてご質問を受ける事が多くあります。

今回の質問は以下の通りです。

Q.この品物にめっきをしたいのですが、納期又はリードタイムを教えて頂けませんか?

A.サイズ/数量/処理工程/検査内容にもよりますが、単一工程(〇〇めっき、アルマイト)で外観検査のみのものは即日~3営業日以内の対応、工程を重ねるもの(研磨-〇〇めっき-研磨、〇〇めっき-ベーキング、マスキング‐〇〇めっきなど)に関しては、3~5営業日頂く事もございます。管理上制約がある処理(PTFE含有無電解ニッケルめっきや硬質アルマイト)に関しては現時点週1回程度の対応とさせて頂いておりますので都度お問合せ下さい。お問合せの多い硬質アルマイトは処理温度を低くしなければならない為、通常金曜日のみ行っております。

実際の納期限設定については現場の負荷状況/管理状況にもよりますので、事前にスケジューリングさせて頂くか発注時にご相談頂けると助かります。

参考までに、当社めっき標準工程(~5μm狙い)はワンサイクル30分あれば処理可能です。アルマイトは白30~60分、黒60~90分といったところでしょうか。

意外と早く処理できると感じますが、納期/リードタイムについて下記内容も考慮して頂けますようお願いします。

①見積もりした内容と受注製品をレビューする時間

→当社では見積もりデータベースを作成していますが、点数が膨大なため検索に時間を要します(現品見積もりで承る場合も1個1個面積計算を行います)。初物であれば当社が発行した見積もり内容を添付頂けると大変助かります。リピート品においても見積もり時と材質や図番の一部が変わっていたりすると管理上支障がございますので図面改訂時は当社へご一報頂きたくお願いします。その他、図面指示の無い焼き入れスケールや黒皮の処理は一般的なものであればそのまま対応しますが、きついものに関しては別途再見積もりさせて頂く時間もございます。

②検査する時間

→数量によりますが、一般的な外観検査のみであれば問題ないかと思います。要求品質が特殊なものだったり、検査の内容を指定されている場合はそれなりの時間を要します。

③開梱/梱包する時間

→当社では基本的に顧客荷姿で出荷しますので、過剰に梱包されているものは処理するのも梱包するのも時間がかかります。例えば小物1000個のものを1個ずつ梱包するのとビニール袋1枚に梱包するのでは時間が大きく変わります(見積もり時に協議できればいいと思います)。

④製造指示書/納品/請求書を発行する時間

→当社では、手の平サイズ1個の受注でも現場で混入なく識別できるよう製造指示書を発行しております。多品種小ロット向けに1品1葉の管理をしておりますので納品/請求書を発行する時間もご考慮ください。

⑤荷造り/出荷準備(定期便や郵送手配)

→郵送を利用されるケースは各社指定の運送会社を手配します。こちらも多品種小ロット向けに1品1葉の管理をしておりますのでご考慮頂きたいと思います。

ずらずらっと書き並べましたが、納期/リードタイム短縮は顧客満足度に繋がりますので、ワイ・エム・シーとしても日々の生産能力を向上させ、管理面においても積極的にIT利用し改善していけるよう取り組んでいきたいと考えております。

他にもご不明な点がございましたら、なんなりとお問合せ下さい。

以上、当社のよくある質問「納期/リードタイム」についてでした。